日本電産のEV関連事業は、一時「E-Axleだけで将来の利益を支える」との強気な見方もあった。しかし2026年時点の現実は異なる。報道各社の取材データによると、同社は車載事業の軸足を徐々に水冷モジュールや冷却ポンプ、データセンター向け熱マネジメントへ広げている。
これは単なる方針転換ではなく、AIサーバー需要の急拡大に伴う熱制御技術の需要増を取り込む動きだ。日本電産はもともと精密モーターと流体軸受で培った静音・省電力技術を持つ。ここに水冷技術を組み合わせることで、EV以外の成長領域を確保しようとしている。
市場関係者の間では「EVがだめでもデータセンターがある」という見方と、「EVで積み上がった固定費を他事業で吸収するには時間がかかる」という慎重論が交錯している。実際のところ、2026年段階では後者の色彩が強い。