ネット上の掲示板などで、「日本貸金業協会に苦情を申し立てると、ブラックリストに載って他社のローン審査に通らなくなるのではないか」という不安を抱く方がいます。しかし、この噂は完全な事実無根です。
貸金業界における「ブラックリスト」とは、株式会社シー・アイ・シー(CIC)や株式会社日本信用情報機構(JICC)といった指定信用情報機関に、長期延滞や債務整理などの事故情報(異動情報)が記録される状態を指します。
日本貸金業協会は業界の自主規制・相談窓口であり、信用情報機関とは独立した組織です。そのため、協会に業者の苦情を相談したり、紛争解決の手続きを申し立てたりした記録が、個人の信用情報に悪影響を与える仕組みは存在しません。正当な権利行使として安心して相談窓口を利用できます。
一方で、審査に直接的な影響を与える協会の制度として「貸付自粛制度(本人申告制度)」があります。これは、浪費癖やギャンブル依存症などにより借入れを自重したい本人が、自ら協会を通じて信用情報機関(JICC・CIC)に「自粛情報」の登録を申請できるシステムです。
登録されると、金融機関が審査の際に自粛情報を確認できるため、新規のキャッシングやクレジットカード発行を未然にストップできます。「これ以上借金を増やしたくない」と悩む人にとって、実効性の高い強力なセーフティネットとして機能しています。