かつて日本の最大の弱点とされたのが、ゴール前の「高さ」だった。しかし、現在のバックラインを見渡せば、その景色は一変している。プレミアリーグのアーセナルで世界最高峰のアタッカーたちと渡り合ってきた冨安健洋をはじめ、センターバック陣の平均身長は185cmを超え、世界標準のスペックを備えるに至った。GKを含めた守備ブロックの迫力は、ヨーロッパの主要クラブと比較しても遜色ない。
一方で、ミッドフィルダーやウインガーに目を向けると、170cm台前半のアジリティに長けた選手たちが依然として強烈な異彩を放っている。この「守備陣の大型化」と「2列目の敏捷性」のコントラストこそが、現在のナショナルチームにおける最大の武器だ。ポジションごとに求められる物理的役割が明確化され、無駄のないサイズバランスが構築されている。