『グッド・ドクター』は、2013年の韓国オリジナル版(チュウォン主演)、2017年から全7シーズンにわたり全米でロングランヒットを記録したアメリカ版(フレディ・ハイモア主演)、そして2018年の日本版と、それぞれの国の文化やテレビドラマの様式に合わせて異なるアレンジが施されています。
日米韓の主要な相違点を整理した以下の比較データを見ると、日本版がいかに独自の作風を確立していたかが明確になります。
韓国版は全20話という長尺を活かし、病院内の激しい派閥争いや主人公シオンのロマンスが濃厚に描かれました。一方のアメリカ版は診療科を一般外科とし、主人公ショーンの外科医としてのキャリアアップだけでなく、恋愛・結婚・出産といった一人の人間としてのライフステージの進展をリアルに追究しています。
対照的に日本版は、舞台を「小児外科」に限定し、国内における小児外科医の不足や採算性の低さといった現実問題に光を当てました。ドロドロとした権力闘争や過度な恋愛描写を大胆に削ぎ落とし、1話ごとに1人の患者と家族の物語を丁寧に完結させる構成を採用したことが、幅広い世代の共感を呼ぶ結果となりました。