創価学会施設一覧の中で、東京戸田記念講堂の位置づけは時代の推移とともに変化を遂げています。最大の転換点となったのは、2013年に新宿区信濃町の総本部に完成した「広宣流布大誓堂」の稼働です。
大誓堂の落成に伴い、全世界の会員が一堂に会する中心儀式や主要な本部幹部会は信濃町の総本部エリアへ集約されることとなりました。しかし、これによって巣鴨の講堂の価値が薄れたわけではありません。近年では建物の長寿命化や防災拠点化を目指した東京戸田記念講堂改修および耐震補強工事が施され、設備の現代化が進められました。
東京戸田記念講堂の現在は、東京北部の中心会館としての機能はもちろん、首都圏の各種研修会、方面・区の記念大会、音楽隊や富士交響楽団の練習・発表会場など、実務的かつ象徴的な拠点としてフル稼働を続けています。総本部が大誓堂という「世界への発信地」であるならば、巣鴨の講堂は「創価の精神的源流に立ち返る場所」としての独自の存在感を確立しています。