メディア環境の激変も、タレントの評価体系に大きな影響を与えている。地上波テレビドラマ中心だった時代から、NetflixやU-NEXTをはじめとする世界的動画配信プラットフォームがコンテンツ制作の主役に躍り出た。
配信作品では、日本国内にとどまらずグローバルな市場で耐えうる演技力や語学力、個性が厳しく問われる。従来の「テレビ局との付き合い」による選定は姿を消し、海外でのオーディションや厳しいスクリーンテストをパスした者だけが役に辿り着く。こうした流れのなかで、大手プロダクションが加盟する日本音楽事業者協会などを中心に、タレントの契約形態の適正化や海外進出に向けた環境整備も進む。
配信全盛期における「有力なタレント」とは、世界基準の映像表現に対応できるポテンシャルを持った者だ。国内の噂話を超えたグローバルなオーディション競争が、現在のキャスティングの最前線となっている。