現代のクローニング技術と霊媒の儀によって蘇生を果たした宮本武蔵。一方でピクルは、数億年前の地層から塩漬け状態で発見された太古の化石人類である。生きる時代も生きる目的も異なる二人の遭遇は、格闘漫画の枠組みを超えた捕食者同士のエンカウントであった。
ピクルにとって、目にする存在は「獲物」か「天敵」の二択に過ぎない。ティラノサウルスすら牙で噛み砕いてきた男にとって、現代格闘家たちの技は時に戯れのように映ることもあった。だが、武蔵が纏う殺気は異質を極めていた。刀を持たずとも相手の肉体を裁断するイメージの斬撃「無刀」を前に、ピクルは未体験の恐怖を肌で感じ取ることになる。