玉英堂彦九郎のルーツを辿ると、安土桃山時代の天正4年(1576年)にまで遡ります。初代が京都三条の地で創業したのが始まりであり、優に400年以上の歴史を紡いできました。
屋号に刻まれた「彦九郎」の名は、江戸時代後期の寛政の三奇人の一人として知られる勤皇の志士、高山彦九郎に由来します。京都三条大橋で皇居を拝礼した逸話で名高い高山彦九郎が玉英堂の菓子をこよなく愛し、その縁から店主に自らの名を屋号として名乗ることを許したという歴史的記録が残されています。
その後、昭和29年(1954年)に京都から東京・日本橋人形町へと拠点を移しました。京都御所ゆかりの雅やかな京菓子の伝統技術と、江戸・下町の粋な感性が見事に融合した稀有な老舗として、現在も人形町2丁目の店頭で歴史を刻んでいます。