テレビ中心だった大食いの主戦場は、ここ数年でYouTubeや各種動画プラットフォームへと完全に移行した。韓国発祥のモッパン(Mukbang)カルチャーが世界を席巻したことで、大食いは国境を越えた巨大ビジネスへと変貌を遂げている。
しかし、この変化はプレイヤーへの負担をより見えにくい形で肥大化させた。テレビ番組のような医師の立ち会いや制作上のブレーキ役が存在しない個人配信では、再生数やアルゴリズムの評価を稼ぐため、より刺激的で、より大容量のメニューを「毎日」食べ続ける過酷なループに陥りやすい。フードエンターテインメントの自由化がもたらした光と影は、個人の健康管理という自己責任の枠組みを完全に超越している。