医療現場での判断指標となるのが、『睡眠障害国際分類第3版(ICSD-3)』である。この基準に照らし合わせると、レム睡眠中の異常ないびきは、深刻な睡眠時無呼吸症候群(SAS)の典型的な徴候とされる。
さらに近年、臨床現場で極めて重要視されているのがレム睡眠行動障害(RBD)との重複である。通常、レム睡眠中は筋肉が動かないはずだが、神経変性疾患の予兆として夢の通りに身体が動いてしまう症状が併発することがある。大声を上げながら激しくいびきをかき、突然暴れ出すといった症例は、脳からの危険信号である可能性が極めて高く、早期診断が欠かせない。