レクサスの歴史は、1980年代にトヨタが極秘裏にスタートさせたプロジェクト「サークルF(Flagship)」から始まります。当時、トヨタは高い信頼性と燃費性能で北米市場を席巻していましたが、「安くて壊れない大衆車メーカー」というイメージが定着しており、高価格帯の市場には参入できずにいました。
そこで1989年、既存のトヨタブランドとは完全に切り離した最上級ブランドとして北米で立ち上げられたのが「LEXUS」です。その初代フラッグシップセダン「LS400」は、圧倒的な静粛性と驚異的な工作精度、そして欧州競合車を凌駕するコストパフォーマンスで北米市場に衝撃を与え、瞬く間にトップブランドへと駆け上がりました。
その後、日本国内では「セルシオ(LS)」や「アリスト(GS)」「ハリアー(RX)」といったトヨタブランドの車種名で販売されていましたが、グローバル戦略の統合に伴い、2005年8月30日に日本国内でのレクサス展開が正式にスタート。大衆車とは一線を画す厳格な専売店舗網を整備し、日本発のプレミアムブランドとしての地位を確立しました。