1980年代初頭の日本は、ディスコカルチャーが全国的な広がりを見せ、洋楽ポップスが日常のBGMとして溶け込んでいた時代でした。その中心地で爆発的なヒットを記録したのがノーランズです。アイルランド生まれでイギリスを拠点に活動していた実の姉妹たち(アン、デニス、モーリーン、リンダ、バーニー、コリーン)によるグループは、本国イギリスでの成功を皮切りに日本へ上陸しました。
日本でのブレイクのきっかけとなったのが、1980年にリリースされたシングル「ダンシング・シスター(原題:I'm in the Mood for Dancing)」です。親しみやすいメロディと清潔感あふれるビジュアルは、従来のディスコ音楽が持っていたアンダーグラウンドなイメージを一新。子どもからお年寄りまで口ずさめるポップソングとして受け入れられました。
当時のオリコンチャートにおいて、洋楽アーティストがシングルチャートの頂点に立つこと自体が極めて異例でした。ノーランズはオリコン総合シングルチャートで1位を獲得しただけでなく、LPチャート、カセットチャートでも同時に首位を獲得する3冠を達成。さらに1981年の「第10回東京音楽祭世界大会」に来日出場し、「セクシー・ミュージック」を圧倒的な歌唱力で披露して見事グランプリを受賞しました。この来日フィーバーによって、日本における人気は不動のものとなったのです。