この指の比率は、単なる見た目の違いにとどまらない。過去数十年にわたり、スポーツ科学や行動経済学の分野で数多くの研究が行われてきた。特に、ロンドン証券取引所のトレーダーを対象にした有名な研究では、薬指が長い男性ほど高い利益を上げていたという結果が報告され、世間を驚かせた。
これは、胎内のテストステロン濃度が高い人間ほど、リスクを取る行動(リスクテイキング)を好み、競争環境において高いパフォーマンスを発揮しやすいという仮説に基づいている。また、陸上競技やサッカーなどのアスリートにおいても、薬指が長い選手の方が優れた心肺機能や瞬発力を持つ傾向があることが、近年のスポーツバイオメカニクス研究でも再確認されている。