現場は、福岡市博多区のイベントスペースだった。どんたく港まつりの喧騒の中、ローカルアイドルグループ「Rev. from DVL」のメンバーとして踊る中学3年生の少女がいた。カメラを構えていたのは、熱心な一人のファン。特別な機材やスタジオの照明があったわけではない。五月の爽やかな光と、踊る少女の髪のなびき、そして一瞬の表情。それらが奇跡的に噛み合った瞬間だった。
その写真は、ブログや掲示板サイトにアップロードされるや否や、サーバーをダウンさせるほどのアクセスを集めた。誰もが「この子は誰だ」と騒ぎ立てた。広告代理店の仕掛けたプロモーションではない。完全にボトムアップで発生した熱狂だった。