脊柱起立筋は、一つの太い筋肉ではない。背骨の両脇を固める「棘筋(きょくきん)」、その外側を走る最も長い「最長筋(さいちょうきん)」、そして最も外側に位置する「腸肋筋(ちょうろきん)」の3つの総称だ。
これらは互いに重なり合い、助け合いながら、私たちの体を重力から支えている。人間が二足歩行を始めた瞬間から、この筋肉群には常に強烈な負荷がかかり続けている。いわば、体幹を支える「大黒柱の補強ワイヤー」だ。このワイヤーがどこから伸びて、どこに繋がっているのかを理解することが、身体機能を引き出す第一歩となる。