一方で、ムロツヨシという男の存在感もまた異彩を放っている。長男・小泉孝太郎とは下積み時代からの大親友であり、その関係は「友達」の域を遥かに超えている。小泉家の正月集会に毎年当たり前のように参加し、元首相である純一郎氏からも「お前はもう息子のようだ」と公認されるほどの食い込みぶりだ。
ムロツヨシ自身もまた、幼少期に両親が離婚し、親戚の家で育つという複雑な家庭環境を経験している。だからこそ、小泉家という一見華やかに見える政治家一族が抱える「影」や「痛みの部分」に対しても、人一倍敏感で、かつ押し付けがましくない優しさを持って寄り添うことができたのだろう。