2016年5月21日。初夏の穏やかな日の夕刻、小金井市内のライブハウスが入るビルの入り口で事件は起きた。冨田真由さんは、かねてよりSNS上で執拗な嫌がらせや脅迫を繰り返していた男に待ち伏せされ、突如として刃物で襲撃された。
首や胸など、急所を含む全身を30箇所以上も刺されるという凄惨極まりない犯行。現場は血の海と化し、彼女は意識不明の重体となった。警察への事前の相談があったにもかかわらず、最悪の事態を防げなかったこの事件は、当時の社会に大きな衝撃と怒りをもたらした。あれから10年、事件の傷跡は今も生々しく残っている。