愛らしい外見と穏やかな性格で非の打ち所がないように見えるラパーマですが、飼育現場では「思っていた暮らしと違った」と頭を抱えるケースも報告されています。飼い主の生の声と専門家の分析から見えてきた3つの盲点を検証します。
1. 「放置されるストレス」による分離不安と夜鳴き
ラパーマは人への愛着形成が非常に強い反面、長時間の孤独に耐えるのが苦手な品種です。日中10時間以上家を空けるフルタイム共働きや単身世帯で、帰宅後もスキンシップの時間を十分に取れない場合、強い孤独感から過剰なグルーミング(毛引き症)や深夜の夜鳴きといったストレス性行動障害を起こす事例があります。「猫だから放っておいても平気だろう」という先入観でお迎えすると後悔の原因となります。
2. 子猫期の「突然の脱毛期(ハゲ期)」に対する動揺
ラパーマの子猫は、生後2週間から数ヶ月の間に、全身の毛が一時的に抜け落ちてほぼツルツルの状態になる「モールティング(換毛期)」を経験する個体が少なくありません。これは遺伝的な成長サイクルの一環であり、生後半年から1年程度で美しい巻き毛が生え揃う生理現象です。しかし、この知識を持たずに迎えた飼い主が「重篤な皮膚病にかかった」とパニックに陥り、高額な不要検査を繰り返してしまうケースがあります。
3. 入手経路の少なさと悪質ブリーダーの介在
一般的なペットショップの店頭で見かける機会は滅多にありません。多くは国内の専門キャッテリーや優良ブリーダーからの直接譲渡、あるいは海外輸入となります。需要に対して供給が追いついていない状況を悪用し、近親交配を繰り返した健康管理のずさんな個体を「希少種」として高値で販売する悪質な仲介業者も一部に存在するため、血統書発行団体(CFA/TICA等)への加盟実態や親猫の飼育環境の事前確認が絶対に欠かせません。