らっきょうの凄みはアリシンだけにとどまらない。全野菜の中でもトップクラスの含有量を誇る水溶性食物繊維「フルクタン」の存在を見逃してはならない。フルクタンは腸内で水分を吸収してゲル状になり、食事から摂取した余分な脂質やコレステロール、ナトリウム(塩分)を包み込んで体外へと排出する働きを担う。
日本循環器学会の学術集会等でも度々指摘される通り、脂質異常症と高血圧の重複は、心臓の血管を著しく痛めつける悪魔の組み合わせだ。フルクタンが食後の血糖値スパイクや脂質吸収を穏やかに抑え込むことで、動脈硬化の発症スピードは劇的に鈍化する。血管内にへばりつく悪玉コレステロール(LDL)の酸化を防ぎ、内皮の健康を守る二重の防御陣形が、この小さな一粒の中で完成しているのだ。