ラッキー・ストライク・フィルター・シガリロが市場に登場した当時、最大の武器となったのは「1箱300円台半ばから400円」という破格の安さでした。当時、一般的な紙巻きたばこが500円台へと突入するなか、葉巻(シガリロ)に分類されるリトルシガーは、たばこ税の課税計算において「重量換算(1本あたり1g未満の軽量品も有利に計算される仕組み)」の恩恵を受けていました。
この税制上の隙間を利用した低価格路線に対し、財務省と関連省庁は税の公平性を名目に段階的な見直しを決定。2026年10月および2026年10月の2段階にわたる「たばこ税関係法令の改正」により、軽量リトルシガーの税率が紙巻きたばこと同等水準まで引き上げられました。
この税制改定によって課税負担が急増し、メーカー各社は相次ぐ値上げを実施。ラッキーストライクのシガリロも450円、さらには紙巻きと変わらない価格帯へと押し上げられ、シガリロ本来の強みであった「圧倒的な価格優位性」が完全に消失しました。BATJは市場環境の変化を冷静に見極め、主力リソースを低価格紙巻きラインや加熱式たばこ(glo向け製品)へ再配分するため、シガリロシリーズの終売を決断しました。