紀北エリア(和歌山市や海南市など)と紀南エリア(白浜町や串本町など)における気候の違いは、日本国内でもトップクラスのコントラストを描く。北部は瀬戸内海式気候の雰囲気を色濃く残し、年間を通じた降水量が比較的少なく、日照時間も恵まれているのが特徴だ。
対照的なのが南部である。太平洋に突出した紀伊半島の最南端エリアは、黒潮から立ち上る大量の水蒸気をダイレクトに受け止める。そのため、ひとたび低気圧や前線が接近すると、年間降水量が3,000ミリを超える大雨地帯へと変貌を遂げる。この構造を知らないまま「晴れマーク」だけを信じて出かけると、出先で激しい雨に見舞われるリスクが高まる。