犬の肥満細胞腫を見逃すな!しこりの見分け方と2026年最新治療

犬の肥満細胞腫を見逃すな!しこりの見分け方と2026年最新治療

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皮膚や皮下にできる腫瘤(しこり)の中で、犬の皮膚悪性腫瘍の約16〜21%を占めるとされるのが肥満細胞腫です。ここでいう肥満細胞とは、太っている脂肪細胞ではなく、アレルギー反応や免疫に関与する血液細胞の一種「マスト細胞」を指します。顕微鏡で見ると細胞内に顆粒(ヒスタミンやヘパリンなど)を蓄えて丸々と膨らんで見えることから、ドイツ語のMastzelle(肥育細胞)の日本語訳としてこの名称が付けられました。

この病気の厄介な点は、初期症状における外見のバリエーションが極めて多彩であることです。赤く炎症を起こして虫刺されのように見えるもの、毛が抜けてツルツルしたピンク色の隆起、あるいは皮膚の奥深くに埋もれた弾力のある柔らかいしこりなど、決まった形を持ちません。そのため、臨床経験豊富な獣医師であっても、肉眼や触診だけで良性・悪性を判定することは不可能です。

特に見逃されやすいのが「ダリエ徴候」と呼ばれる特有の生理反応です。しこりの中に含まれる肥満細胞が物理的な刺激を受けると、ヒスタミンなどの化学伝達物質を一気に放出(脱顆粒)します。その結果、数日前まで小豆大だったしこりが急激に赤く腫れ上がり、数日経つと何事もなかったかのように元の大きさに戻ることがあります。「小さくなったから治った」と自己判断してしまう飼い主が少なくありませんが、このサイズ変動そのものが肥満細胞腫を疑う決定的なサインの一つです。

山田 真由
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山田 真由

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