低アレルゲン犬種を迎え入れるにあたり、誤解しやすい決定的な盲点が3点あります。
第1の誤解は「短毛種(スムースコート)なら毛が抜けても安心」という思い込みです。フレンチブルドッグ、パグ、柴犬、ミニチュアピンシャーなどの短毛種は、ダブルコートであることが多く、季節の変わり目に大量の針のような短い毛が抜け落ちます。この短い抜け毛が衣服や寝具に刺さり、Can f 1を家屋全体に拡散させるため、アレルギー体質の方にはむしろ重い症状を引き起こす原因になります。
第2の誤解は「犬種が同じなら個体差はない」という点です。スウェーデンや米国の研究機関による調査データでは、同一犬種であっても個体によって分泌されるCan f 1の濃度に最大で数倍から十数倍の個体差があることが判明しています。「プードルだから絶対にアレルギーが出ない」と過信するのは危険です。
第3の盲点は「唾液アレルゲン」の見落としです。犬が体を舐めることで、唾液に含まれるタンパク質が被毛に付着し、乾燥して微粒子化します。いくら抜け毛が少なくても、舐め癖の多い個体やスキンシップで顔を舐められた際に強い皮膚炎や目のかゆみが出るケースがあります。