次世代の超高速輸送を担うプロジェクトとして、世界中から視線が注がれているのがリニア中央新幹線プロジェクトである。超電導磁気浮上式鉄道(Maglev)を採用し、最高時速500kmで東京と名古屋、そして大阪を極限の短時間で結ぶ試みだ。
このプロジェクトが完了すれば、品川〜名古屋間は最速約40分、品川〜大阪間は最速約60分で結ばれることになる。これは単なる所要時間の短縮にとどまらず、首都圏と中京圏、近畿圏がひとつの巨大な生活・経済圏へと統合されることを意味する。同時に、大規模災害時における東海道新幹線のバックアップ路線としての機能も期待されている。
工事の進捗や環境への配慮をめぐる議論は現在も慎重に続けられているが、技術的な完成度はすでに実験線で証明済みだ。半世紀前に東海道新幹線が日本の社会構造を変革したように、リニアの登場もまた、私たちの「距離」と「時間」に対する概念を根底から塗り替えるだろう。