商業デザインやWeb広報の担当者が最も頭を抱えるのが、ライセンス処理とクオリティのトレードオフだ。無料で使えるフリー素材の代表格として親しまれる「いらすとや」は、誰にでも伝わる親和性と汎用性の高さで教育機関や自治体の広報誌に欠かせない存在として揺るぎないポジションを築いている。しかし、同業他社との差別化や先進的なブランドイメージを打ち出したいWebデザインの現場では、よりシャープでスタイリッシュな表現が求められる。
そこで脚光を浴びているのが、プロ向けのストックフォト産業を牽引する「Adobe Stock」をはじめとする商用特化プラットフォームだ。近年は商用利用可能な高品質ベクター画像素材のラインナップが飛躍的に充実し、解像度を気にせず大判印刷からスマートフォン画面まで自在に拡大縮小できる利便性が重宝されている。さらに、一般的な検索では見落とされがちな海外のオープンライセンス系デザイナーズサイトや、クリエイターが直接商用ライセンスを提供する特設ポートフォリオサイトなど、知る人ぞ知る非公開的な厳選リストの活用が、デザイン現場の制作スピードと品質を左右する鍵となっている。