NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で見せた丹後局役の気品溢れる佇まいと冷徹な政治的駆け引きは、多くの視聴者を唸らせた。重厚な時代劇の世界観に見事に溶け込みながらも、一歩も引かない存在感を放っていたのは鮮烈だった。
一方で、彼女の代表作として今なお語り継がれる『セカンドバージン』で見せた、大人の切ない愛と葛藤を描くスリリングなサスペンスドラマの演技。大胆かつ繊細な表現力は、当時の社会現象とも言える大きな反響を呼んだ。時代劇から現代劇、甘美な恋愛模様から張り詰めたサスペンスまで、どんなジャンルであっても作品の核心を捉える確かな描写力こそ、彼女の真骨頂である。