現代の若い映画ファンやドラマファンの間で、過去のアーカイブ映像やスチール写真を見た人々から「昭和の美男子」「彫りが深くてかっこいい」と絶賛されているのが、若かりし頃の秋野太作です。
名門・劇団俳優座養成所第15期生として演技の道を歩み始めた彼は、同期に地井武男、原田芳雄、夏八木勲、前田吟、栗原小巻、太地喜和子といった錚々たる顔ぶれが並ぶ、通称「花の15期生」のひとりでした。実力派がひしめく環境の中で、秋野太作は涼しげで端正な顔立ちと、どこか憂いを帯びたスマートな佇まいで異彩を放っていました。
当時のポートレートや出演作のスチールを確認すると、筋の通った鼻梁と力強い目力、清潔感あふれる長身のシルエットが印象的です。単なる二枚目にとどまらず、泥臭い下町青年からコミカルな三枚目、影のあるアウトローまで自在に演じ分ける表現力の高さが、若き日の彼をトップランナーへと押し上げました。