カメラマンやレトロ建築愛好家を惹きつけてやまないのが、静寂に包まれた秘境駅散策である。特に笑内(おかしくない)駅や萱草(かやくさ)駅周辺は、深い木々に囲まれた幻想的な佇まいを見せる。大塩沢川や大阿仁川に架かる大橋梁を通過する列車の姿は、鉄道写真のファンなら一度はレンズに収めたい憧れのカットだ。
混雑を避けて静かな撮影を楽しみたいなら、早朝の始発便か夕刻の時間帯を狙うのが鉄則だ。観光ツアーの団体客が集中する昼前後を外すだけで、静寂のなかで秘境の空気を独占できる。撮影地の正確なポイントや太陽の照射角度を把握するには、事前にGoogle Mapsの衛星写真機能やストリートビューを活用して地形をチェックしておくのがプロの裏技だ。