筋肉の発達(筋肥大)は、トレーニング中の筋繊維破壊ではなく、休息中の「超回復」によって達成されます。その超回復の主役となるのが、脳下垂体から分泌される成長ホルモンです。 かつては「夜22時から深夜2時のゴールデンタイムに眠るべきだ」と語られていましたが、最新の睡眠医学では時間帯そのものよりも「入眠後90分以内に訪れる最初の深いノンレム睡眠(徐波睡眠)」の深さが成長ホルモン分泌量の約70〜80%を決定づけることが判明しています。 もし就寝直前の過激な運動によって交感神経が高ぶり、最初のノンレム睡眠が阻害されてしまうと、どれだけ激しくバーベルを持ち上げても筋肉の同化(合成)シグナルは激減してしまいます。それどころか、睡眠不足や自律神経失調が続くと、筋肉を分解し体脂肪蓄積を促すストレスホルモン「コルチゾール」の血中濃度が高止まりし、結果として筋肉が痩せ細るという本末転倒な事態を招きます。 適切な時間配分で行われたトレーニングは、心地よい肉体疲労をもたらし、夜間の深睡眠をより深く、長く持続させる触媒になります。筋肉を効率よく増やしたいトレーニーこそ、トレーニングの強度と同じ熱量で「睡眠の深さ」をデザインしなければなりません。
寝る前の筋トレは逆効果?眠れない噂の真相と2026年最新の正解
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