Q1:「気の置けない」は目上の上司や取引先の役員に対して使っても良いですか?
A1:避けるべきです。「気の置けない」は「遠慮がいらない」という意味を含むため、敬意を払うべき目上の相手に使うと「あなたには遠慮していません」という不躾なニュアンスを与えかねません。目上の方には「親しくご指導いただいている」「いつも温かく接してくださる」といった敬語表現を選びましょう。
Q2:「気の置ける」を「親しい」という意味で使うのは完全に間違いですか?
A2:辞書的な定義としては誤用です。「気の置ける」は本来「油断できない、気兼ねする」という意味です。ただし、「気の置けない」の意味を取り違えた人が「気の置ける=親しい」と勘違いして使うケースが多発しているため、混乱を避けるにはどちらの表現も文脈をよく見極める必要があります。
Q3:なぜ「気を許す」と「気の置けない」で意味がこんがらがってしまうのですか?
A3:「気を許す」は「警戒を解く(=親しい)」という肯定表現ですが、そこに「ない」をつけて「気を許せない(=油断できない)」となります。一方の「気の置けない」は「気をおく(=遠慮する)」に「ない」がついて「遠慮しない(=親しい)」となります。「ない」がついたときのプラス・マイナスの方向性が逆になるため、多くの人が混同してしまうのです。