ネット上の一部では、「民医連の学校は系列病院に縛られる」「奨学金の返還免除がいわゆる『お礼奉公』として過酷なのではないか」といった疑問や懸念が散見されます。しかし、客観的な事実関係を整理すると、必ずしもそうしたネガティブな言説ばかりではありません。
まず、北海道民医連 奨学金制度についてです。この制度は月額5万円〜数万円程度が無利子で貸与され、卒業後に指定の勤医協系列病院・診療所で一定期間(貸与を受けた期間と同等)勤務することで返還が全額免除される仕組みです。これは全国の病院系列奨学金で広く採用されている標準的な契約形態であり、不当に拘束するような違法な縛りではありません。
実際に勤医協札幌看護専門学校 卒業後の進路を確認すると、8割〜9割近くの卒業生が勤医協中央病院をはじめとする道内系列施設へ就職しています。これは強制された結果というよりも、「実習を通じて病院の雰囲気を知り尽くしている」「同期や先輩とのつながりがあって働きやすい」という安心感による選択であるケースが多いのが実情です。他方で、途中で他院へ移籍する場合や進路を変更する場合は、残額の一括または分割返還が必要となるため、あらかじめ将来のキャリア設計を見据えて利用する必要がありました。