一方で、韓国における「親日」という言葉のニュアンスには注意深い理解が必要です。韓国において歴史的文脈で使われる「親日派(チンイルパ)」という単語は、かつての対日協力者を指す政治的・歴史的批判用語であり、文化的な日本好きを意味する言葉とは根本的に意味合いが異なります。
かつては、光復節(8月15日の独立記念日)前後に日本関連のSNS投稿を行ったり、日本製品を過度にアピールした芸能人が、ネット上で激しいバッシングに晒される事例が散見されました。世論の過熱により、広告契約の解除や謝罪文の掲載に追い込まれた俳優やアイドルのケースは、日本でもニュースとして報じられた経緯があります。
しかし、近年の韓国社会における受け止め方は劇的に変化しています。特にZ世代を中心とする若い層では、「歴史認識と現代のポップカルチャー・個人消費は別物」という割り切った考え方が主流です。韓国のネット掲示板やSNSでも、芸能人が日本旅行の写真やアニメグッズを投稿した際、以前のような一方的な批判一色になることは激減し、「美味しそう」「自分もそこに行きたい」といった共感の声が大多数を占めるようになっています。