競馬界の寵児として名を馳せた橋本家であったが、平成の世に入ると暗雲が立ち込める。ネット掲示板や週刊誌メディアを中心に長年囁かれてきたのが、「実家牧場の経営難」「父・善吉氏が作った20億円の借金を聖子氏が肩代わりして返済している」という衝撃的な噂である。この噂の真相はどこにあるのか。橋本牧場の評判と真相をファクトベースで検証する。
結論から言えば、「巨額の負債を抱えたこと」自体は単なるデマではなく、極めて客観的な事実に基づいている。1980年代後半のバブル経済期、善吉氏は競走馬ビジネスの拡大のみならず、牧場施設の拡張、関連事業への積極投資を断行した。しかしバブル崩壊とともに地価は暴落、競走馬の取引価格も急激に冷え込み、過剰な設備投資が致命的な重荷としてのしかかった。報道各社の取材データや当時の関係者証言によると、有利子負債や関連保証債務を含めた総額は一時、およそ20億円規模にまで膨れ上がっていたとされる。
一部のセンセーショナルな言説では「夜逃げ」「破産整理」といった過激な言葉が飛び交ったが、実際には法的な自己破産ではなく、長年にわたる資産売却や事業規模の縮小によって清算が進められた。トップアスリートから国会議員へと転身した聖子氏が、自らの収入や信用力をもって実家の債務処理に奔走したことも報じられている。華麗なる一族の裏には、バブルの清算という泥臭く壮絶な戦いが存在していた。