2008年、当時12歳だった橋本愛は、事務所の全国オーディションでグランプリを射止めた。その翌年には『Seventeen』の専属モデルオーディション「ミスセブンティーン」に選出される。同期には同世代を代表するモデルたちが名を連ねていたが、彼女が放つクールな異彩は際立っていた。
甘いスマイルが好まれるティーン誌の世界において、彼女の無駄を削ぎ落とした表情とクールなスタイルは異例の存在だった。カメラを見つめる眼差しには10代特有の迷いや甘えがなく、どこか俯瞰で世界を捉えているかのような大人びた静寂があった。モデルとして誌面を飾るたび、読者の間では「あの吸い込まれそうな瞳の少女は誰か」と話題になり、瞬く間にトップモデルへと登り詰めていく。