劇場発のコントであった「千葉!滋賀!佐賀!」が全国規模の知名度を獲得した背景には、2000年代前半のインターネット黎明期におけるFlashアニメーションと2ちゃんねる(現5ちゃんねる)の爆発的普及がありました。
当時、個人クリエイターたちによってコントの音源に合わせた自主制作Flash動画が次々と制作され、ネット掲示板を中心に爆発的なシェアを記録しました。シュールなキャラクターが音楽に合わせて踊る動画は、ブロードバンドが普及し始めた当時のネットユーザーの心を鷲掴みにし、いわゆる「FLASH黄金時代」を象徴するキラーコンテンツとなったのです。
アスキーアート(AA)化されたキャラクターやMAD動画が派生し、元ネタを知らない層の間でも「千葉滋賀佐賀」というワード自体がネットスラングとして独り歩きしていきました。テレビのバラエティ番組を経由せず、口コミとデジタル空間の熱量だけで全国区の共通言語となった初期ミームの代表格といえます。