近年急速に進化を遂げた地中レーダー探査と点群データ分析技術が、地表からは見えない地下深くの遺構配置を鮮明に描き出した。復元された集落構造からは、傾斜地を利用した高床倉庫の配置や、複雑に巡らされた用水路・排水路のネットワークが見て取れる。
大雨による急激な水位上昇に備え、水流を巧みに分散させる遊水機能を持たせた遊水池構造が備わっていたことも判明した。自然の猛威を力で抑え込むのではなく、水の力を逃がしながら共存を図るインフラ思想は、現代の土木工学における「グリーンインフラ」の理念と見事なまでに一致している。