第95回全国高等学校野球選手権大会は、高校野球の歴史に燦然と輝く大会となった。その中心にいたのが、聖地に爽やかな風を吹き込んだ前橋育英だった。
初出場ながら次々と強豪校を打ち破る快進撃。阪神甲子園球場を包み込んだ大歓声の中、髙橋光成は連続無失点記録を打ち立て、バックの野手陣は泥臭くも華麗な守備で固い守りを見せた。決勝戦での延岡学園との死闘は、まさに高校野球史に残る名勝負だ。
ピンチの場面でも顔色一つ変えず、淡々とアウトを積み重ねるナインの姿。スタンドで見守るファンは息を呑み、そして最後の歓喜の瞬間に酔いしれた。