M-1では結果を残せなかった千鳥ですが、その敗北こそが現在の怪物級の活躍へとつながる転換点となりました。
M-1終了後に新設された漫才賞レース『THE MANZAI 2011』で3位、続く2012年・2013年大会では連続して決勝に進出し準優勝を果たすなど、持ち味であるテンポと独特のワードセンスを全国規格へと見事にアップデート。漫才師としての実力を完全に証明しました。
さらに彼らの人気を決定づけたのが、関西ローカル時代に徹底的に鍛え上げられた圧倒的なロケ技術と人間力です。『相席食堂』『いろはに千鳥』『テレビ千鳥』など、台本通りにいかない状況を瞬時の機転とワードセンスで爆笑に変える力は、4分間の密閉された競技漫才の枠組みを遥かに超えていました。M-1の採点基準に自分たちを無理に合わせず、己の面白さを信じて磨き続けたことこそが、現在の天下取りを決定づけた最大の要因です。