アスリートの身体を見つめ続けてきたアスレティックトレーナーの鴻江寿治氏は、従来の感覚的な指導を徹底的に排除した。最新のスポーツバイオメカニクスを取り入れ、ハイスピードカメラによる高度な動作解析を組み合わせることで、人間の身体に潜むわずかな歪みや力のロスを可視化することに成功したのだ。
かつては感覚的・精神論的に処理されていた「調子の波」や「投球フォームの違和感」も、力学的な数値と画像データによってその原因が瞬時に特定される。関節にかかる負荷の分散経路を正確に分析するこの科学的アプローチは、スポーツトレーナー界全体の常識を大きく塗り替えた。