騒動の火種となったのは、写真共有アプリ・Instagramに投稿された不自然な文章だった。文章の各行の頭文字を繋げて読むと、特定のメッセージが浮かび上がる——いわゆる「縦読み」である。
木下優樹菜の過去の投稿の中に、乾貴士への好意を匂わせるかのような仕掛けが発見されたことで、ネット住民の特定班が一斉に動き出した。さらに追い打ちをかけるように、乾側の投稿にも対となるような縦読みや、共通の絵文字、さらには同じアイテムを所有しているかのような写真が次々と発掘される。
単なる偶然か、それとも密かな合図だったのか。確たる証拠がないまま、デジタル空間のドミノ倒しは止まらず、疑惑はまたたく間に確定事実かのように拡散していった。