神戸大学在学中、垂水は人生の大きな節目となる決断を下す。国家資格である気象予報士試験への挑戦だ。当時の気象予報士試験といえば、合格率がわずか4%から5%程度を推移する極めて難度の高い国家資格。気候学の専門家や社会人が何度もチャレンジしては跳ね返される激戦の試験である。
膨大な大気力学の計算、実技試験における分刻みの図面解析、目まぐるしく変化する気象図の解読。大学の講義や研究と並行してこれほどの受験勉強をこなすのは容易ではない。しかし、長田高校・神戸大学で研ぎ澄ませた圧倒的な集中力と学習設計力を駆使し、彼女は見事に合格を果たした。学生時代のアチーブメントとしては異例とも言えるこの偉業が、プロの気象キャスターへの扉を大きく開いた。