完璧な写真への執着は、必ずしもポジティブな結果だけをもたらすわけではない。いくつかの問題点も指摘されている。
体験の質の低下
旅行先で写真撮影に夢中になりすぎて、目の前の風景を楽しめない。食事が冷めるまで撮影を続けて、味わう楽しみが半減する。撮影行為そのものが目的化し、本来の体験が二の次になってしまう現象が起きている。
自己肯定感への影響
何十枚撮影しても満足できる一枚が得られないとき、人は自分自身に対して批判的になる。特に自撮り写真の場合、外見への不満が強化される可能性がある。SNS上の他人の完璧な写真と比較することで、劣等感を抱くケースも少なくない。
プライバシーと安全性
完璧な写真を求めるあまり、危険な場所での撮影や、他人のプライバシーを侵害する行為が問題になっている。立入禁止区域への侵入、運転中の撮影、見知らぬ人を無断で写し込むなど、奇跡の一枚への欲望が社会的ルールを超えてしまう事例が報告されている。