青木隆治の持ち味は、男性から女性までカバーする驚異的な音域と、本物と聞き紛うほどの再現度だ。だが、このスタイルは喉に極限の負担をかける。
特に美空ひばりの歌まねなどは、発声法そのものを変える必要があり、喉へのダメージは計り知れない。年齢を重ねるにつれ、かつてのようなクオリティを維持することが肉体的に厳しくなってきたのではないかという指摘もある。
「劣化」と叩かれることを恐れ、完璧な状態で提供できない仕事は受けない。彼のプロ意識の高さこそが、テレビ出演をセーブする決断に繋がったという見方は、非常に説得力がある。