一歩足を踏み入れてまず目を奪われるのが、店の代名詞とも言える鮮魚コーナーだ。氷の上にずらりと並ぶのは、目の覚めるようなツヤを放つ旬の魚たち。丸ごとの姿切りから、その場で素早く捌かれるお造りまで、売り場全体が生き生きとしたライブ会場のような熱気に包まれている。
「今日のカツオ、脂の乗りが全然違うよ!」「これ、どう調理したら一番旨い?」といった威勢の良いやり取りが、売り子のスタッフと客の間で飛び交う。仕入れの目利きが確かなのは一目瞭然。スーパーのパック商品という冷たさは微塵もなく、港町の魚市場に迷い込んだかのような錯覚さえ覚える。