誰もが知る徳川家康の生涯を、ナイーブで迷い多き青年の成長物語として再構築した『どうする家康』も記憶に新しい。絶対的な英雄としてではなく、「弱き者がいかにして乱世を生き延びたか」という視点は、現代を生きる私たちにとっても深い共感を呼ぶものだった。
最新の映像技術を駆使したダイナミックな合戦シーンや、従来の定説にとらわれない人物造形など、新しい挑戦が随所に散りばめられていた。歴史上の偉人たちを身近な存在として感じさせる演出は、若い世代やこれまで歴史劇に馴染みのなかった層を惹きつける大きな原動力となった。