政府は異次元の少子化対策を掲げ、子育て世帯への支援を強化している。しかし、その政策の影で、子供を持たない選択をした人々や、子供が苦手な人々の声は黙殺されがちだ。「子供は社会の宝」というスローガンが強くなればなるほど、それに異論を唱えることが許されない同調圧力が生まれる。
社会全体で子供を育てるという理想は美しい。だが、それを個人の犠牲の上に成り立たせるべきではない。税金を払い、真面目に生きている独身者や子なし夫婦が、なぜ公共の場で常に我慢を強いられなければならないのか。この素朴な疑問に対する明確な答えは、まだ誰も提示できていない。