遠藤憲一と昌子夫人の結婚は1990年に遡る。当時、遠藤はまだ役者として食っていける状態ではなく、アルバイトを掛け持ちする日々だった。そんな彼を信じ、人生を共にする決断を下したのが昌子さんだ。後に遠藤が所属事務所から独立する際、彼女が社長兼マネージャーを引き受けた。この決断が、現在の「俳優・遠藤憲一」を形作る決定的な転機となったのは言うまでもない。
昌子さんのマネジメントスタイルは、時に「鬼嫁」とユーモラスに表現されることもあるが、その実態は極めて冷静でプロフェッショナルだ。遠藤の魅力を誰よりも理解し、彼に合う役柄を厳選する。その徹底したプロデュース力があったからこそ、単なる悪役俳優から、国民的人気スターへの脱皮が可能だったのだ。