トークショーのハイライトは、二人が語った「役者としての矜持」だった。小林は「今の映画はきれいにまとまりすぎている。もっと泥臭く、命を削るような芝居が見たい」と、現代の映画界へ愛のある苦言を呈した。その言葉には、スタントなしで数々の危険なアクションをこなしてきた男の重みがある。
一方の浅丘は、「私たちはただ、観客を喜ばせたい一心でカメラの前に立っていた。それだけよ」とシンプルながらも深い哲学を語った。異なるアプローチでありながら、観客に対する絶対的な誠実さという一点において、二人の魂は完全に同調していた。