彼の魅力の根底にあるのは、「戦いを恐れる」という極めて人間的な弱さだ。多くの死神が己の力に溺れ、あるいは大義のために命を投げ出す中、彼は一貫して「自分の握る剣が怖い」と言い続けた。これは元九番隊隊長・東仙要から受け継いだ教えだ。戦いを恐れない者は、戦う資格がない。この教訓を愚直なまでに守り抜いた。
この姿勢は、一見すると臆病に見えるかもしれない。しかし、本当の恐怖を知っているからこそ、彼は限界を超えた土壇場で踏みとどまることができる。ピンチに陥っても決して折れないその泥臭さこそが、彼の真骨頂だ。