メーカー側の供給ロジックにも格差を生む原因が存在する。キャラクターマーチャンダイジングを牽引する株式会社バンダイは、製品の生産数を決定する際、過去の膨大な販売データに基づいた極めて厳密な予測を立てる。通常、もっとも需要が高いと見込まれる主人公(ピンク)のアイテムを最大ボリュームで製造し、その他のキャラクターは流通量を絞って生産する。
ここにマーケットの罠がある。生産数が少なく設定された紫や青のキャラクターグッズは、熱狂的なファン層が集中すると一瞬で店頭から蒸発する。するとSNS上では「即完売=超絶人気」という認識が拡散し、品薄感がさらなるプレミアム価値を生む。実際に売れた絶対数ではなく、需給バランスの歪みが「特定キャラの爆発的人気」という幻影と実体作り出しているのだ。